2024年5月30日放送の『林修の今知りたいでしょ』で食中毒の新常識について紹介されたのでまとめました。
教えてくれたのは東京農業大学の食品安全研究センターの五十君靜信(いぎみしずのぶ)先生です。
これからジメジメして食べ物が腐りやすくなる季節です。
家族の「食」に関わる主婦としては見逃せない情報です。
食中毒の新常識
食中毒の新常識として紹介された情報です。
・低温調理
・納豆
・麦茶などペットボトル飲料
・弁当食材
・未開封のアイスクリーム
・その他(その他:佃煮の瓶詰め・酢・カレー)
エコバッグ
お買い物に持ち歩いているエコバッグ。
あなたは洗っていますか?
番組で3ヶ月以上洗っていないエコバッグの細菌を検査したところ、大腸菌群(食中毒菌がいる可能性のある)が3061個も出てしまいました。
そこに野菜などの食材を直接入れると、エコバッグの大腸菌など食中毒菌がうつってしまいます。
食中毒菌の中で特にサルモネラ菌はエコバッグの中でも長生き。
食物の中でもやばいのが「生の鶏肉」!
鶏肉の「カンピロバクター」という菌がついたものを食べると数日(3〜4日)してから食中毒になることも。
以上のことから「食中毒対策」として
・天日干しも有効
・生の食材はなるべく小袋に
を心がけましょう。
低温調理で食中毒
低温調理には落とし穴があります。
例えば自作のサラダチキンを食べたところ、腹痛・高熱を伴う食中毒になってしまうというケースが紹介されました。
厚生労働省ではムネ肉300gの場合の加熱時間として次の温度と時間を推奨しています。
・70℃ 73分
・75℃ 71分
以上のことから「食中毒対策」として
・60℃以下では殺菌力が弱いのでNG
ということを覚えておきましょう。
納豆
賞味期限切れの納豆。心配になるかもしれませんが、納豆による食中毒の報告はほとんどないそうです。
納豆菌は他の菌に栄養を与えないから食中毒菌が増えないとのことです。
納豆と同じ発酵食品も食中毒菌が増えにくいそうなので、安心して良さそうです。
麦茶などペットボトル飲料
30℃になると飲みかけのペットボトルを放置しておくと菌が増殖します!
口の中にいた菌(黄色ブドウ球菌)がペットボトルの口から入り、ペットボトルで増殖してしまうのです。
番組では5つの種類(水・緑茶・麦茶・スポーツドリンク・オレンジジュース)の飲み物が入ったペットボトルで実験しました。
その結果、一番「菌」が増えたのは「麦茶」でした。
麦茶は大麦に含まれる炭水化物やタンパク質が菌の栄養となり増殖するのだそうです。
なおスポーツドリンクは強い酸性なので、殺菌に働いて菌が増えません。オレンジジュースも甘くて糖分があるものの酸性です。
このほか気をつけた方がいいのは、ミルクティーやミルクコーヒーなど。ミルクや糖分が多く含まれる飲み物です。
ミルクはタンパク質と糖が菌の栄養になります。
逆に無糖の紅茶、ブラックコーヒーや炭酸飲料は菌が増えづらいそうです。
以上のことから「食中毒対策」として
・室内ではこまめに冷凍庫を入れる
を心がけましょう。
弁当食材
高温下でお弁当を放置していると菌が増殖します。
番組ではお弁当食材の定番ともいえる次の食材を「30℃で6時間放っておいたらどれくらい菌が増えるか」を実験しました。
・卵焼き
・ポテトサラダ
・焼き鮭
・ハンバーグ
・ブロッコリー
・ご飯
実験の結果、「ポテトサラダ」がダントツに要注意レベルに菌数が増加しました。
ポテトサラダにはきゅうりなどの生野菜を使うのがその理由です。
ちなみに20℃ではそんなに菌が増えないという結果も出ました。
食中毒予防にお弁当箱は保温できるものを選ぶのも予防策の一つですね。
未開封のアイスクリーム
未開封のアイスクリームで食中毒になってしまうこともあります。
例えば、いったん冷凍庫から出したアイスクリームをかなりの時間(8時間)放置して溶けた状態になってから、再び冷蔵庫に入れておき、それを食べて食中毒になったケースがありました。
上の例は製造段階で偶然いた黄色ブドウ球菌が溶けている常時の時に増殖した可能性がありそうです。
なお基本的にレトルト食品以外には菌がいると考えた方がいいそうです。
冷蔵庫から出して1時間程度であれば食べることはできますが、何時間も放っておいたアイスクリームを再び冷凍するのは危険ですね。
その他:佃煮の瓶詰め・酢・カレー
●佃煮の瓶詰め
直接箸をつけると、口の中にいる黄色ブドウ球菌がうつります。しかし糖分や塩分が多い食材は食中毒菌が増えにくいそうです。
家族がそのまま直箸で佃煮の瓶詰めを取っても、食中毒の心配はそれほどしなくてよさそうです。
●酢
酢は食中毒予防になると言われています。例えばマヨネーズの中には「酢」が入っています。
先ほどお伝えした「弁当食材」の中の「ポテトサラダ」はマヨネーズが入っています。
マヨネーズの酢には抗菌・殺菌効果があるので、マヨネーズ単体では抗菌・殺菌作用が強いのですが、生野菜などの菌が多いものと一緒だとその効果は弱まってしまいます。
●カレー
カレーのスパイスには抗菌・殺菌作用があるとされています。
しかし残念ながら常温で置いておくと、その抗菌・殺菌効果は少ないので、やはり常温でカレーを放置しておくのはやめましょう。
なお、シチューも同様です。
まとめ
この記事では、2024年5月30日放送の『林修の今知りたいでしょ』でで紹介された食中毒の新常識についてまとめました。
食中毒に注意するのは次の7点です。
・エコバッグ
・低温調理
・納豆
・麦茶などペットボトル飲料
・弁当食材
・未開封のアイスクリーム
・その他(その他:佃煮の瓶詰め・酢・カレー)
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