この記事では、「フレイル予防」はいつから始めたらいいのかということにフォーカスし、あわせてフレイル対策の3つの柱について分かりやすく解説したいと思います。
なお、この記事は私と同年代の50〜60代前半向けになっています。
ちなみに「フレイル」とは介護が必要な一歩手前の状態のことです。(詳しい説明を本文の中でしています)
フレイル予防はいつからしたらいい?
「フレイル予防」をいつから始めたら良いかについて自治体のホームページをいくつか調べてみたところ、「65歳から」が目安となっています。
例えば、東京都福祉局のホームページの「年齢別のフレイル予防」には、50歳から64歳の人が気をつけるべきこととして「健康管理」が挙げられています。
そして65歳から74歳の人は「フレイル予防を意識した取組を開始する時期」と書かれてあります。
また東京都・立川市のホームページには次のような記載があります。
50歳頃からは生活習慣病の予防と管理をしっかり行う。
65歳からは、生活習慣病の管理を適切に行いながら、フレイル予防を始める。
75歳からは、フレイル予防をしっかり実践する。立川市ホームページより引用:https://www.city.tachikawa.lg.jp/kenko/korei/1003481/1003499.html
一方、大阪市のホームページには「65歳になったら誰でも、生活習慣病予防にくわえて、フレイル予防に取り組みましょう!」という記載があります。
「フレイル予防」は65歳からスタートですが、50代になったら生活習慣病の予防や健康管理をするのが推奨されます。
NHKの「人生レシピ」では80代の料理研家と美容研究家の女性が2人紹介されました。
その2人の生き方も「フレイル予防」の参考になるので、よろしければこちらの記事を参考にしてみてください。
なお、次の項目で「フレイルの基準」を紹介しています。
65歳未満でその基準に当てはまるようであれば、今すぐにフレイル予防をスタートするのが良いでしょう。
フレイルとは
「フレイル」は年齢とともに、筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい、健康と要介護の間の虚弱な状態のことです。
「~健康寿命政令市 No.1をめざして! 65 歳からの健康づくりの新常識!」より引用
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/15402/201811siryou2.pdf
フレイル予防は日本老年医学会が 2014年5月に提唱したものです。
「フレイル」とは英語で医学用語である「frailty(フレイルティー)」から来ています。
フレイルとは上記で引用した状態(筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい、健康と要介護の間の虚弱な状態)になることです。
これを予防するのが「フレイル予防」です。
フレイルの基準
大阪大学大学院医学研究科のホームページによると、「フレイル」の基準は次の5つとなります。
1)体重減少(過去1年間に4.5kg以上)
2)疲れやすい
3)筋力低下
4)歩行スピードの低下
5)身体活動性の低下引用:https://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/kanpou/aboutsensin/frailty.html
65歳になる前に上のいくつか当てはまるようであれば、フレイル予防をすぐに始めた方がいいでしょう。
なお「東京医師会」のこちらの動画が分かりやすく参考になります。
↓
フレイル対策3つの柱
フレイル予防の対策として次の3つの柱があります。
・運動(身体活動)
・社会参加
栄養・食事
栄養面では、文字どおり次のような栄養に気を配ることです。
・タンパク質や水分を摂る
・栄養のバランス良く食べる
口腔面では、嚙む力を維持するために歯の定期診断をすることが推奨されています。
どんな年代でもバランス良い食事を摂ることは必要ですし、健康な歯でいることは大事なことです。
65歳になってからではなく50代のあなたはもちろん、それ以下でも今から気をつけておくのが良いのではないでしょうか。
運動・体操
とにかく「動く」ことが大事。
エレベーターやエスカレーターを使わずなるべく階段を使ったり、ひと駅前で降りて歩いたりなど、とにかく身体を動かすようにします。
また毎日の生活に体操を取り入れることも推奨されます。
これはダイエットをしている人や体力をつけるために実行している人も多いのではないでしょうか。
もし既に上記のことを行っているのであれば、65歳から慌てなくても済みそうです。
社会参加
社会参加は、
・趣味活動
・ボランティア
・地域デビュー
・就労
など、外出する頻度や時間を増やしたりして、家族以外の人達との関わりをなるべく持つようにすることです。
現在働いている人であれば「就労」で社会との関わりがあります。
しかし仕事を辞めてからパッタリと外の世界と没交渉になるのであれば要注意ですね。
既に趣味やボランティアを通して仲間と接している生活をしているのであれば、65歳から慌てて何かを始めるということは必要なさそうです。
仕事以外に周りとあまり接点がないという人は、今から何か趣味やお稽古ごとを始めるのも良さそうですね。
以上、フレイル予防の「3つの柱」とお伝えしましたが、これらは65歳からでなくても今からでもできることばかりです。
今から習慣化しておけば65歳になってから慌てることもないですし、高齢になった時にフレイル状態になる危険性はぐっと減るのではないでしょうか。
まとめ
この記事では、「フレイル予防」はいつから始めたらいいのかということにフォーカスしお伝えしました。また、フレイル予防の3つの柱について解説しました。
「フレイル予防は65歳から」というのが自治体や国の推奨ですが、フレイル対策は65歳にならなくても今からでもできることなので、今から始めて習慣化しておくのが良さそうです。
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