2023年8月25日放送の『あしたも晴れ!人生レシピ』で大人の学び直しについて紹介されました。
「自分をアップデートしてよりよい人生にしていきたい」と、学び直ししたいと言う人は増えているそうです。
結婚して仕事をやめ専業主婦として家庭に長くいると、「働きたい」「再就職のためにも何か資格を取りたい・勉強したい」という気持ちになるのではないでしょうか。
そうは思っても、次の一歩を踏み出すにはなかなかたいへんなこと。
今回番組で紹介されたのは3人の既婚女性。
主婦生活が長かったけれども、一歩踏み出して「学び直し」をしています。
「働きたい、そのために何か勉強したい」と考えている人にとっては勇気づけられ、役に立つ情報だなと思ったのでシェアしたいと思います!
学び直し
「学び直しをしたい」という人は増えているといいます。
しかし踏み出すのには勇気がいりますね。
立教大学経営学部教授の中原淳さんによると、「学び直しに踏み出すためには近い未来をイメージしてみる」といいそうです。
番組では、「学び直し」をしている次の3人のエピソードが紹介されました。
・管理栄養士として活躍している54歳の主婦
・助産師を目指して看護学校に通っている36歳の主婦
・現在大学に通っているロック歌手の相川七瀬さん(48歳)
「一歩を踏み出す」ことを戸惑っている人にとっては、とても参考になります。
順番にお伝えしていきます。
ケース1:専業主婦から管理栄養士に
●大阪に住む山口香代子さん(54歳)のエピソード
山口さんは短大卒業後20歳で結婚。若い頃からやりたいことがないと感じ、専業主婦としてなりたいと思って専業主婦になりました。
そんな山口さんは、39歳で栄養士に、53歳で管理栄養士になりました。
現在は料理講師をつとめたり、自宅を菓子工房にしてカフェにお菓子をおろしたりもしています。
学び直しをすることになったきっかけ
15年間主婦だった山口さんの大きな転機 35歳の時。卵巣に腫瘍が見つかったのです。
幸いに良性だったのですが手術し入院することに。
そんな時に若い女性のがん患者さんから言われた言葉に影響を受けました。それは、
「(私は)悪性と言われたことで自分がやりたいことができなくなった」
「だからやりたいことがあるなら先伸ばしにしないで、自分がやろうと思ったことをやったほうがいい」
何ができるか考えた
そこで、山口さんは自分自身を見つめ問い直すします。
元々料理が好きだった山口さん。
「家族以外の人に料理を提供して喜んででもらううにはどうすればいいのか?」と考えた時に、栄養士の資格があれば私でも何かできるのかと思ったのだそうです。
調理師専門学校に入学
調理師専門学校に入学した山口さん。毎朝5時に起床し、家事、育児、学業の多忙な日々。
2年間学校に通い、39歳で栄養士になります。
しかし卒業後、飲食業につくも思うとおりにいかなかったそうです。
40歳で、保育園で給食を作る仕事を就いたときに、アレルギーのある子どもたちに向けて食材工夫の提案をし、その時にやりがいを感じたようです。
ところが!!
46歳のときに再び入院。味覚障害も発症してしまいます。
それでもがん患者さんの言葉が蘇り、味覚が回復すると活動を再開。
5000以上のレシピを考案し個人事務所を設立します。
そして今年2023年6月に管理栄養士の資格を取得!
更にお菓子に関する資格を取り、自宅を菓子工房に改装しました。現在は、小麦粉の代わりに米粉を使ってカフェにケーキを納品してます。
更に高齢者用のメニューも考案している山口さん。
料理を通じて自分の世界が広がっていくことを実感。生きてることの充実感を感じているようです。
そんな山口さんにとって「学び直し」は新たな自分と出会うきっかけになったと言っていました。
ケース2:助産師めざして勉強中の主婦
●長崎県大村市の看護学校似通う増崎めぐみさん(36歳)のエピソード
4年後に助産師をめざして勉強中の増崎さん。
助産師になることは13年間温めてきた夢なのだそうです。
学び直しをすることになったきっかけ
増崎さんは23歳で出産。その時に助産師さんに支えてもらいました。
産後も精神的な不安が続いていて、それも助産師さんに支えてもらい、それが彼女に大きな影響を与えました。
その後、6年間カフェの店長として働き、下の子供がある程度大きくなった33歳で看護学校に入学します。
学び直しの途中
助産師をめざいている増崎さんですが、助産師になるまでには、
①看護学校で3年間学ぶ
②看護師の国家試験に合格する
③助産師養成所で1年間学ぶ
④助産師の国家試験に合格する
という過程を経る必要があります。
40歳に助産師になることを目指している増崎さん。まだ学び直しの途中にあります。
多忙だけれど家族が協力してくれるようになった
食卓の本棚に教科書を並べいつでも見られるようにしている増崎さん。
授業がない日の午前中には看護師助手の仕事をし、午後からは看護学校へ行き授業を受けるというハードスケジュール。
食事も作り置きしたり色々な工夫をしています。
そんな増崎さんを見て、家族も協力してくれるようになったといいます。
長男長女理は料理や洗濯を手伝うようになり、夫も洗い物もしてくれるそうです。
応援があるから頑張れていると増崎さんは言います。
そんな増崎さんにとって、学び直しは第3の人生だと言います。
第1の人生は結婚した時、第2の人生は母になった時なのだそうです。
「第3の人生は、第1の人生でやり残したこや後悔に再挑戦していることになっている」という言葉が印象的でした。
ケース3:相川七瀬さん
●ロック歌手の相川七瀬さん(48歳)のケース
相川さんは現在「國學院大學神道文学部」に通っています。
大学生になっていたなんてびっくりですね。しかも神道だなんて!
学び直しをすることになったきっかけ
相川さんが神道を学ぶきっかけになったのは、東日本大震災後。
長崎の津島で赤い米の稲穂を見て感動。
神事に使うものなのですが、継ぐ人がいないため消えていくといいます。「何か私にできることはないだろうか?」と思ったのだそうです。
また相川さんは「これまでに私はみなさんに支えられてきた。私は誰を支えただろうか?」と考えるようになったと言います。
現在大学3年生の相川さん。
今までは子供に対して「勉強しなさい!」だったが、「勉強しようか」の言葉に変わるようになり、子供との関係が良くなったそうです。
勉強って一生するもんだったんだねって子供から言われたそうです。
「学び直し」をするようになってから感謝するようになったという相川さにとって「学び直し」は、
「社会とつながっていける、人とつながっていける、そこで新しい気付きや発見があり、冒険心にあふれる。自分の中のキラキラしたものが失われない」
ものなのだそうです。
また、いくつになっても好奇心を大事にしたいとも。
学び直しのポイント
立教大学経営学部教授の中原淳さんによると、「学び直し」には次の4つのポイントがあるとのことでした。
②自分のこれまでの経験をいかせること
③あきらめていたこと
④偶然の出会いや出来事をヒントに
「大人の学び」は「自分を取り戻す」要素があるそうです。
つまり、「これまで他者のために生きていたのを自分のために生きる」という側面があります。
家事等との両立の大変さはありますが、「ヘルプシーキング(助けを自分から求める)」をすることが大事です。
「大人の学び」は学んだものをアウトプットすることで色々なものとつながっていける良さがあり、「学び直し」によって毎日成長し、一緒に頑張れる仲間がいれば 「ウィルビーイング(幸福感)」を感じられることができるようになるといいます。
今回紹介された3人の女性たちも、まさにそんな感じでした!
何か関心があることがあれば、何ができるか調べてみるという一歩を踏み出し、「学び直し」を始めたら家族に協力をお願いするという考えも必要ですね。
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まとめ
この記事では、2023年8月25日放送の『あしたも晴れ!人生レシピ』で紹介された大人の学び直しについてまとめました。
「学び直し」とは生き抜くためのものというよりは「社会とつながる」要素が大きいようですね。
それにしても相川七瀬さんが今大学生だということは驚きでした。
3人のエピソードと中原教授の解説、あなたの参考になれば嬉しいです。
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