『子なし専業主婦ですが何か?』は、子供を持たない専業主婦が社会の価値観や周囲の目と向き合いながら、自分らしい生き方を模索する物語です。
世間からの「なぜ働かないの?」「子供を持たなくて寂しくない?」といった無言の圧力に悩みながらも、家事をこなし、夫を支え、自分なりの幸せを見つけようとする主人公の姿が描かれています。
専業主婦という選択が「楽をしている」と見なされがちな社会で、本当に大切なことは何かを問いかける一冊です。
専業主婦という立場をどう捉えるか、社会の価値観に振り回されずに自分らしく生きるにはどうすればいいのか、この本を読むことで、それらを考えるきっかけになります。

今の自分の生き方に迷いを感じている人、子なし専業主婦としての在り方を前向きに捉えたい人に、ぜひ手に取ってほしい作品です。
この記事のポイント
❷私の感想&共感ポイント(共感できないポイントも)
❸読者の感想・レビュー
❹どんな人に読んで欲しいか
1年ほど前にこの本の感想を記事にしましたが、今回改めてこの本を読み、記事を書き直しました。
子なし専業主婦ですが何か?の概要
『子なし専業主婦ですが何か?』は、子供を持たない専業主婦の葛藤や心の変化を描いた小説です。
主人公・凛奈は、優しい夫と共に穏やかな生活を送る専業主婦。
しかし、「外で働かないと活躍しているとは言えないのか?」「子供がいないと一人前ではないのか?」という世間の固定観念に苦しみ、完璧主義の性格も相まって自分を追い詰めてしまいます。
ある日、精神的な負担から身体が動かなくなってしまう凛奈ですが、少しずつ新たな挑戦を通じて、本当に大切なことに気づいていきます。
この本は、専業主婦の自己肯定感、夫婦の関係、社会の価値観といったテーマをリアルに描き、同じ悩みを抱える人々に共感や気づきを与える物語です。
世間の「普通」に縛られず、自分にとっての幸せとは何かを見つめ直すきっかけをくれる一冊となっています。
・著者名:倉本 まなか
・出版社:文芸社
・発行:2018年12月
・ページ数:123ページ
こちらは目次の引用です。参考になさってください。
・専業主婦の私だって「活躍」してるんだけどな
・子供がいないってそんなにいけないことですか?
・「仕事」してないといけませんか?
・家事が一番大変な仕事
・お金を稼がない「仕事」は「活躍」ではないの?
・やりたいことをやってみる
・いろんな生き方がある
・大切なこと
・あとがき
子なし専業主婦ですが何か?の感想
- 子なし専業主婦ですが何か?:私個人の感想
- 子なし専業主婦ですが何か?:読者の感想と評価
- 世間の偏見と向き合う
- この本をおすすめしたい人・向かない人
子なし専業主婦ですが何か?:私個人の感想
本書の主人公・凛奈は完璧主義ゆえに、自分を追い詰め、ついには身体が動かなくなってしまいます。その姿がとても気の毒に思いました。
一方で、私は完璧主義とは無縁であり、体調を崩したり、鬱になったりしたこともないため、その点では幸運だったと感じています。
作中で描かれる「自分は夢を諦めたのに、夫はどんどん前に進んでいる」という凛奈の葛藤には共感する部分が多かったです。
専業主婦であることで、社会とのつながりを感じにくくなり、取り残されたような気持ちになるのは、子なしに限らず多くの専業主婦が抱える悩みではないでしょうか。
さらに、「仕事をしていないと社会に出ていない・活躍していない」と思い込んでしまう女性の心理についても考えさせられました。
これは単なる個人の思い込みではなく、社会の価値観による影響、ある種の“洗脳”なのかもしれません。
しかし、物語の終盤で凛奈は「もっと自分のやりたいようにやっていいんだ」と考えられるようになります。
この気づきこそが、子なし専業主婦として生きる上で大切なマインドではないでしょうか。
世間の目を気にするあまり、自分で自分を追い込んでしまっていないか。本書を通じて、そんな問いを改めて考えさせられました。
共感できるポイント・共感できなかったポイント
この本の共感できるポイントと共感できなかったポイントについてお伝えします。
共感できるポイント
●家事は立派な「仕事」であること
主人公は、家事には終わりがなく、以前はそれを「仕事」として認識していませんでした。しかし、今では家事も立派な「仕事」だと考えています。
この考え方がもっと社会に広まり、家事の価値が正しく評価されるようになれば良いと思います。
●日々の感謝の大切さ
「夫が健康で働いてくれているからこそ、自分も大切な存在も生活できている」という考え方。
私も夫に感謝する気持ちを忘れず、「ありがとう」を意識して伝えるようにしています。日々の感謝の積み重ねが、穏やかで幸せな暮らしにつながると改めて感じました。
●体を動かすことの重要性
「歩くこと、体を動かすことによって、頭の中がすっきりする」という点。
私も現在、軽い筋トレやウォーキングを習慣にしていますが、やはり運動をすることで気持ちがリフレッシュされ、前向きな気持ちで過ごせています。
体を動かすことは、心と体の健康にとって大切なことだと再認識しました。
●「自分の幸せ」を大切にすること
「一番大切なのは、自分が置かれている環境で、幸せであると思えることだ。」という言葉がとても印象に残りました。
他人と比べるのではなく、自分が幸せでいられるようにどう過ごすかを考えることが重要だと感じました。

自分を責めたり、人と比べて落ち込むのではなく、今ある幸せに目を向けて生きていくことが大切ですね。
共感できなかったポイント
特に共感できなかった点はありませんでした。
ただ、私は完璧主義者ではないため、本書を読んだ際に、主人公・凛奈の生きづらさに対して「苦しいだろうなぁ」と強く感じました。
完璧を求めるがゆえに、自分を追い詰めてしまう凛奈の姿は気の毒であり、同じ状況に陥らなかった自分は幸運だったと改めて思いました。
子なし専業主婦ですが何か?:読者の感想と評価
この本を読んだ人達の感想と評価・口コミについてです。
共感と納得の声
多くの読者(子なし専業主婦)が、主人公・凛奈の葛藤や心情に共感し、自分の経験と重ね合わせながら読んだようです。
特に「社会の価値観に縛られて生きづらさを感じる」という部分に共鳴し、励まされたという声が目立ちました。
どんな立場でもそれぞれ悩みがあるということ。ただ、私も今この主人公と同じ立場だから痛いほど気持ちが分かる。子なしの専業主婦の肩身のなんと狭いことよ。
(ブクログより)
自分に当てはまるタイトルに惹かれた。内容も自分と当てはまるところがたくさんあり共感できた。小説だけど自己啓発本のような、励まされる本。
(読書メーターより)
専業主婦としての葛藤に共感
この本では「仕事をしていないと社会に出ていないと思ってしまう心理」についても触れられています。
この点について、子なし専業主婦以外からも共感を集めています。
経験からくるリアルな言葉の一つ一つに重みがあり、共感し、納得できました。わたしは同じ立場ではないけれど、そういう気持ちというのは、誰しも違う状況で感じてことがあるなぁと。悩み系の本は、ベストセラーと書いてあるのに、結構中身が薄いことが多い気がしますが、これは違う。孤独感を抱えた人に推薦します。
(アマゾンレビューより)
初読み作家さん。タイトルにひかれたので読む。あー、私も結婚した当初は、仕事も家事も頑張らないと!と張り切っていたなぁ。子どもは欲しいというけれど、実際のらりくらりとかわされて、コッソリ泣いた日もあったなぁ。今となっては産まなくて正解だったのかも。
(読書メーターより)
価値観の違いによる意見
一方で、読者の価値観によっては共感できない部分もあったようです。
特に、主人公・凛奈が完璧主義であることや、自分を追い詰めすぎる点について「共感できなかった」と感じたという意見も見られました。
うーん、正直微妙。共感できるところもあるにはあるけどどちらかというと主人公に対して面倒くさい人だなと引いちゃうところが多かった。彼女はとにかく専業主婦の主張をしまくるけどそれ以外の人、例えば旦那さんのこととかはあまり親身になってあげている様子を感じられないし家事を完璧にこなすのも旦那さんの為じゃなくて完璧主義な自分の自己満の為としか思えず何だかなぁ…って感じ。アイシャドウは買ってあげないのに英会話教室には通わせてあげる旦那もちょっとずれてるというか理解できないけど。ページ数も内容もペラッペラの本だったな。
(読書メーターより)
初読みの作家さん。タイトルに惹かれて借りたけど、小説というよりも啓発本に近い。字が大きくてページ数も少ないのであっという間に読めるけど、内容も薄い。凛奈の気持ちは分かる部分もあるけど共感はしないし、旦那さんの浩介に対してもモヤモヤが募るばかり。
(読書メーターより)
総評
全体として、多くの読者がこの本のテーマに共感している印象です。
特に、専業主婦としての在り方や社会との関わり方に悩む人にとって、心の支えとなる一冊だと言えるでしょう。
一方で、主人公の完璧主義的な性格に対しては、読者によって賛否が分かれる部分もありました。
また批判的なコメントの中には主人公の夫に対してのものが多かったです。

この本は、子なし専業主婦の視点を通じて、「自分らしく生きることの大切さ」を考えさせてくれる作品です。共感する部分が多い人にとっては、大きな励ましとなるかもしれません。
世間の偏見と向き合う
この本では、子なし専業主婦が社会の偏見とどのように向き合うかが描かれています。
特に印象的なのは、「専業主婦=楽をしている」「子供がいない=未完成の家庭」といった固定観念が、無意識のうちに当事者を苦しめることです。
社会の価値観によって、自分の生き方に対する迷いや引け目を感じてしまう場面は、共感できる人も多いのではないでしょうか。
また、「仕事をしていないと社会で活躍していない」と感じてしまう心理にも考えさせられました。
家事や家庭の維持も重要な役割ですが、収入を得る仕事をしていないことで、周囲の視線や評価を気にしてしまうことがあります。
この本が伝えているのは、「他人の評価に左右されるのではなく、自分がどう生きたいかを大切にすること」の重要性です。
世間の目を気にすることで、本来の自分の幸せを見失ってしまうこともあるため、社会の常識に縛られすぎない生き方が求められるのかもしれません。
世の中の価値観はすぐに変わるものではありませんが、まずは自分の考え方を変えることが、偏見と向き合う第一歩になるというメッセージが込められており、自分らしく生きるためのヒントを与えてくれます。
この本をおすすめしたい人・向かない人
●この本をおすすめしたい人
- 専業主婦としての生き方に悩んでいる人
- 「子なし夫婦」というライフスタイルに対する世間の目にプレッシャーを感じている人
- 仕事をしていないことに対して、引け目や不安を抱えている人
- 他人と比較せず、自分らしく生きるための考え方を知りたい人
- 共感できる物語を通して、自分の気持ちを整理したい人
●この本が向かない人
- 価値観の違いに対して柔軟に受け止めるのが難しい人
- 現実的なライフハックや具体的なアドバイスを求めている人
- 実用書やエッセイ形式の本を読みたい人
- 子なし専業主婦という立場にまったく興味がない人
【総括】子なし専業主婦ですが何か?の要点まとめ
『子なし専業主婦ですが何か?』の感想についてまとめます。
・子供を持たない専業主婦の葛藤や心の変化を描いた小説。
・主人公・凛奈は完璧主義で、自分を追い詰めてしまう。
・夫との立場の違いや社会の価値観に苦しむ姿が描かれている。
・「仕事をしていないと活躍していない」という思い込みに疑問を投げかける。
・物語の終盤で、主人公は「自分らしく生きること」の大切さに気づく。
・家事の価値を再認識し、社会にもっと評価されるべきという視点がある。
・夫に対する感謝の気持ちや、日々の幸せを大切にすることを描いている。
・運動をすることで気持ちが前向きになることが実感として描かれている。
・専業主婦が世間の偏見にどう向き合うかがテーマの一つになっている。
・読者の間では、共感できる人と価値観の違いを感じる人に分かれる。
・「他人と比べず、自分の幸せを大切にすること」が本書のメッセージ。
・子なし専業主婦としての生き方に悩む人にとって考えさせられる一冊。

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