2024年2月28日放送の『あさイチ』では、年収の壁がテーマでした。
パート従業員を悩ます年収の壁について徹底解説。更に昨年からスタートした政府の支援制度の「年収の壁・支援強化パッケージ」が紹介されました。
教えてくれたのはファイナンシャルプランナーの深田晶恵さん、しゅふJOB総研の研究顧問の川上敬太郎さんです。
もっと働きたいのに年収の壁によって長く働けないパート主婦にとって知っておきたい話題ですね。
年収の壁
1口に「年収の壁」といっても「100万/103万/106万/130万」といくつかに分かれています。
・103万円の壁:住民税・所得税 がかかる
・106万円&30万円の壁:住民税・所得税・社会保険 がかかる
例えば「103万円の壁」では、102万円と103万円で手取りはそれほど大きく変わりませんが、130万円を超えると逆転現象が起きます。
例えば129万円働くと手取りは124万円なのに、130万円働くと手取りが108万円と、1万円違うだけで逆に減ってしまいます。
理由は「社会保険料」が給料全部に16%一律でかかってしまうからだそうです。
これは「106万円の壁」でも同様です。
年収の壁・支援強化パッケージを利用する
「年収の壁・支援強化パッケージ」は、年収の壁を超えても扶養のままいられる政府の制度で、昨年2023年10月にスタートしました。
この制度では「一定期間、手取りを減らさず働ける」メリットがあります。
年収の壁を気にせず働けます。
番組では、繁忙期だけ勤務時間を増やして働くパート主婦の例が紹介されました。
彼女はこの制度を利用して2年間は扶養内で働き、その後はフルタイム勤務(=年収の壁と関係なく働く)を検討しているそうです。
なおこの制度は2025年までの2年間の経過措置で、2026年以降も継続になるかはまだ分からないようです。
ちなみに「年収の壁・支援強化パッケージ」は義務ではないため、企業側がこの制度を取り入れていない場合もあります。(むしろ使ってない企業の方が多いようです)
この制度は企業側には次のようになっています。
106万円の壁:従業員に賃上げや労働時間を増やした企業に、1人あたり最大50万円の助成金を(最長3年)企業側に支給される。
130万円の壁:一時的な増収であれば連続2年まで扶養にとどまれる
106万円の壁は、企業側が社会保険料などを課税しない代わりに、企業側に助成金が支払われます。
「年収の壁・支援強化パッケージ」 を利用して働きたくても、勤めている会社がこの制度を利用していないとできません。
2年後にどうなるか分からないこともあるので、制度に踏み切る企業が少ないというのはわかるような気がします。
もちろん、今働いている会社がこの「年収の壁・支援強化パッケージ」 を取り入れているのであれば、利用してみるのも選択肢です。
また企業がこの制度を取り入れてないのであれば、あなたと同じような仲間を募って企業側に要望を出してみるのも一案でしょう。
番組では結論として、年収の壁の原因となる働くことの壁について、次のような解決策を示しました。
・時給相場の壁:自分を再評価しよう
・キャリアブラックの壁:人生にブランクなんてない
番組としては「年収の壁」を気にするよりは可能なのであればフルタイムで働いた方がいいというスタンスに私は感じました。
子育てのためにパートで働くしか選択肢がない場合には、子育てがある程度一段落したらフルタイムの仕事に戻る、ということになりそうです。
働きたくても働けないというこの期間は、資格取得など勉強に費やして次のステップアップについて考えるのも手かもしれません。
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まとめ
この記事では、2024年2月28日放送の『あさイチ』で紹介された年収の壁についてまとめました。
「年収の壁・支援強化パッケージ」は良い制度のように思えますが、2026年以降も続くのかどうか分からないですし採用する企業も少ないということで、結局現状維持するしかないのかな?と思ってしまいました。
ちょっと残念ですね。
ただし、この制度を利用している企業で働く人は、この制度を利用することを考えてみるといいと思います。
今回教えてくれた深田晶恵さんの著書
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