「子なし」(子なし主婦・子なし夫婦)というライフスタイルは、自分らしく充実した日々を過ごす自由があります。
しかし一方で、周囲のプレッシャーや将来への不安、夫婦関係や交友関係の悩みを抱えることも少なくないのではないでしょうか。
この記事では、子なし主婦歴33年の私が、子なし(主婦・夫婦)に多い悩みを5つを取り挙げ・考え、それぞれの解決策と参考になる本を紹介したいと思います。
子なし主婦の悩みはこの5つに集約される
子なしのリアルな友達と話したり、SNSやブログなどの子なし主婦の投稿を見ていると、子なしならでわの悩みは主に次の5つに集約されます。
・将来への不安(老後や介護)
・夫婦の関係性や会話の減少
・周囲との付き合いの難しさ
・自己実現や生きがいの模索
具体的にはこんな内容です↓
●周囲からのプレッシャーや偏見
親戚や友人からの「子どもは?」という質問や社会的な期待を受け、ストレスを多く感じてしまう。
●将来への不安(老後や介護)
自分たちの老後や介護をどうするか、子どもがいないことによる将来への不安を感じる。
●夫婦の関係性や会話の減少
共通の話題が段々少なくなり、子どもがいないことで夫婦関係のマンネリ化やすれ違いが起きる。
●周囲との付き合いの難しさ
ママ友や子育て中の友人や周囲との話題の違いにより、疎外感を感じることがある。
●自己実現や生きがいの模索
自分ひとりの時の時間をどう充実させるか、仕事や趣味に打ち込むべきか悩むことが多い。
子なし主婦の悩みの解決策と参考になる本
今挙げた「子なし主婦の悩み」。解決策を私なりに考えてみました。また参考にすると良いと思う本もあわせて紹介します。
1. 周囲からのプレッシャーや偏見
【解決策】
・自分たちの価値観を大切にし、周囲の意見に左右されない強い気持ちを持つ。
・あらかじめ「今は夫婦の時間を楽しんでいます」といったポジティブな返答を準備する。
・同じ境遇のコミュニティやSNSを活用し、共感し合う場を見つける。
「強い気持ちを持つ?そんなの難しい!」と思う方もいるかもしれませんね。
しかし、選択子なしさんでも、不妊治療を経ての子なしさんでも、どちらであっても「子なし」は意思の強さを持ち合わせていると思います。
なぜそう思うのかについては、別日に「note」に投稿したいと思います。
まずは、ご自身が「意思が強い」ということを信じてあげることが大事だと思います。
その上で誰かに何か言われた時には、’ポジティブな’言葉で返したり、それでも「傷つけられたな」と感じた時には、SNSなどのコミュニティで同じ仲間と話して発散しましょう。
その時に、愚痴だけではなく建設的な意見やアイディアを言ってくれる人を大事にするのがいいというのが、私が特に思うことです。
【参考になる本】
・『反応しない練習』(草薙龍瞬)
・『他人を気にしない自分になる』(精神科医Tomy)
2. 将来への不安(老後や介護)
【解決策】
・早めに貯蓄や資産形成の計画を立てる(投資・年金制度の活用)
・近所づきあいや地域コミュニティとのつながりを深める。
・保険や介護サービスについて情報を集め、将来に備える。
「子供に100%面倒を見てもらおう」なんて思わないまでも、年を取り体の自由がきかくなった時に気軽にお願いする人がいないのが子なしです。
そのほか愕然とした不安をなくすためにも、関連の情報を調べたり、必要があれば出かけたり等、不安解消のための行動をすることをおすすめします。
準備することは今からでもできます。
そして自分ひとりだけで悩むのではなく、相手と夫婦で向き合って話す時間を設けるのも大事なことだと思います。
ちなみに「子なし」の場合、「墓じまい」についても考える人もいるでしょう。
昨年の9月にNHKの「あさイチ」で「墓じまい」について色々紹介されていました。そちらをまとめた記事があるので、よろしければご参考にどうぞ。
【参考になる本】
・『おふたりさまは準備が10割』(松尾拓也)
・『子のいない人の終活準備 』(曽根 恵子(監修)
なお上記2冊について感想・レビューを記事にしています。よろしければご参考にどうぞ。
3. 夫婦の関係性や会話の減少
【解決策】
・夫婦で共通の趣味を見つける(旅行・スポーツ・料理など)。
・定期的なデートや旅行を企画し、日常に変化をつける。
・カウンセリングや夫婦関係の本を参考に、より良い関係づくりを意識する。
夫婦生活が長くなれば「夫婦の会話」は少なくなる傾向にあります。
しかし子なしは子供がいない分、子供がいない夫婦と比べると、夫婦二人での外出や旅行、趣味の時間を設けやすいという側面があります。
つまり、自分(達)の心がけや工夫次第で解決できる要素が大きいということでもありますので、前向きに取り組んでみましょう。
なお、夫婦以外の人間が関わっての夫婦関係の悪化の場合には、専門家に相談した方がいいでしょう。
【参考になる本】
・『夫婦・カップルのためのアサーション』(野末武義)
・『夫婦の気持ちすれ違い解消ドリル 』(麻野祐香)
4. 周囲との付き合いの難しさ
【解決策】
・共通の趣味を持つ仲間を探し、子ども以外の話題で交流する。
・SNSや趣味サークルを活用して新しい交友関係を築く。
・無理に子育て世代に合わせるのではなく、自分に合った関係を大切にする。
子なし主婦の多くが、「自分が住んでいる周りには同じ子なしの女性がいない」といいます。
「周りに話せる人がいない」「近所のママ達が苦手」など、ずっと悩んでいるよりも、ネットで子なし同士の交流を積極的に活用していきましょう。
昔と違って今はSNS等で「子なし」同士つながれる時代ですし、沢山の仲間がいます。
既にご存知かと思いますが、例えば「マダネプロジェクト」は子供のいない女性を応援するプロジェクトで、イベントやサロンなど子なし主婦と出会うことができます。
マダネプロジェクト :https://www.madane.jp/
私は「子なし」VS「子供あり」のような対立は好みませんが、人間ですから「合う・合わない」は当然あります。子供がいても気が合ったり、子なしに配慮してくれる女性もいます。
子供がいるかどうかより、自分と気が合うかどうかで決めて交流していくほうが自然な気がします。
【参考になる本】
『お笑い芸人が教える みんなを笑顔にしちゃう話し方 』(芝山 大補)
『人の心が読める ヤバいコミュニケーション術』(網谷 洋一)
5. 自己実現や生きがいの模索
【解決策】
・自分の興味や得意なことを深掘りし、新しいチャレンジを始める。
・仕事やボランティアなど社会との関わりを持ち、充実感を得る。
・目標を設定し、小さな達成感を積み重ねることでモチベーションを維持する。
親の介護や、週5日フルタイムの仕事をしているというのでなければ、子なし主婦には自由になる時間が圧倒的に多いです。
しかし時間が多い故、「何をしたらいいか」悩んでしまうことにもなります。
私が個人的に一番いいと思うのは「働くこと」だと感じています。
とはいえ、住んでいる地域に働けそうな職場がないかもしれません。その場合には、参加できそうな「ボランティア活動」を探してみましょう。
このほか、趣味や好きなこと・得意なことに集中し、SNSで同じ仲間たちと交流できるようになれば、毎日楽しくなるのではないでしょうか。
【参考になる本】
・『一瞬で「自分の答え」を知る法』(本田健)
・『3000円ではじめる しあわせ趣味時間』(モチダ ちひろ)
【まとめ】こなし主婦の悩み:自分らしい生き方を見つける
この記事では「子なし」ならではの次の5つの悩みについて取りあげました。
・周囲からのプレッシャーや偏見
・将来への不安(老後や介護)
・夫婦の関係性や会話の減少
・周囲との付き合いの難しさ
・自己実現や生きがいの模索
子なし主婦の悩みの解決策に共通して言えるのは、「自分らしい生き方を見つけること」が大切だということです。
周囲のプレッシャーに左右されず、将来に備えながら、夫婦関係を深め、交友関係を広げていきましょう。
そして自分の興味や強みを活かし、生きがいを見つけることで、ポジティブなライフスタイルを築くことができます。
あなたにはそれができる力があります。自信を持ってください。
「X」にいます(子なしさん歓迎です!) かやの雫(子なし主婦)
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